【脳の罠】信用されない人がやっている3つの行動
なぜあの人は信用されなくなるのか?
~逃げる・やめる・ごまかすは脳が選ぶ『楽』~
前回のブログで
信用される人は
苦労を経験し、自己検証を続け
柔軟性や謙虚さ
そして優しさや愛嬌がある
というお話をしました。
では逆に
なぜ
信用を失う行動を
繰り返してしまう人がいるのでしょうか?
その答えは
能力ではなく
脳の仕組みにあると私は思っています。
信用を失う人には
共通する三つの行動があります。
それが
「逃げる・やめる・ごまかす」です。
じつは
この三つは
すべて脳の仕組みと深く関係しています。
【脳は「正しいこと」より「楽なこと」を選ぶ】
私たちの脳の最大の目的は
成功することではありません。
生き延びることです。
そのため脳は
危険や苦痛を感じると
できるだけエネルギーを使わず
安全な選択をしようとします。
怒られそうなら逃げる。
難しそうだからやめる。
責められそうだからごまかす。
これは意志が弱いからではなく
脳の自然な反応です。
しかし
人間には
もう一つ大切な能力があります。
それが
前頭前野の機能です。
前頭前野は
「考える」→「判断する」→「行動する」
をコントロールしています。
具体的には
① 考える
* どうすればうまくいくかな?
* 他に方法はあるかな?
② 我慢する
* イライラしても怒鳴らない
* 甘いものを食べたいけど今日はやめよう
③ 計画する
* 今日やることを順番に決める
* ダイエットや筋トレを続ける
④ 集中する
* 勉強や仕事に集中する
* 話を最後まで聞く
⑤ 人の気持ちを考える
* 相手はどう思うかな?
* この言い方で傷つかないかな?
つまり
「今は苦しいけれど、未来のために頑張ろう」
と判断する場所です。
信用される人とは
感情がない人ではありません。
逃げたくても
前頭前野を働かせ
一歩踏みとどまれる人なのです。
【人は逃げるたびに脳が「逃げ癖」を覚える】
脳には
可塑性(かそせい)
という性質があります。
よく使う神経回路ほど
強くなるという仕組みです。
つまり
一度逃げると
次も逃げやすくなります。
二度逃げれば
さらに逃げやすくなります。
やがて
逃げることが
その人の性格のように見えてきます。
しかし
性格ではありません。
繰り返した習慣なのです。
逆も同じです。
苦しいことに向き合う経験を重ねれば
脳は
自分は乗り越えられると学習します。
これが
自己効力感です。
信用される人は
特別に強い人ではありません。
逃げなかった経験を積み重ねた人なのです。
【「やめ癖」は人生から複利を奪う】
自然界には複利があります。
例えば
木は
毎年少しずつ幹を太くします。
筋肉は
負荷で成長します。
人間関係も
日々の信用で深まります。
しかし
途中で何度もやめる人は
この複利が働きません。
心理学では
グリット(やり抜く力)が長期的な成功と
関係すると報告されています。
才能よりも
続ける力の方が
人生を大きく好転する場面がやってきます。
続ける人には時間が味方します。
つまり
継続することは
信用を育てる最大の資産になるのです。
【ごまかしは脳を最も疲弊させる】
嘘を一つつくと
脳は
「何を話したか」
「誰に話したか」
「辻褄は合っているか」
を覚え続けなければなりません。
つまり
ごまかすほど
脳は余計なエネルギーを使います。
さらに
認知的不協和によって
「自分は悪くない」
と正当化を繰り返します。
その結果
反省する力まで弱くなるのです。
だから
ごまかし続ける人ほど成長が止まります。
一方、
素直に「私が悪かったです」と言える人は
恥は一瞬でも
学びは一生残ります。
【進化心理学が教える「信用」の本質】
人類は
一人では生き残れませんでした。
協力し合った集団だけが
生き延びてきました。
だから私たちの脳は
無意識に
「この人は仲間として信頼できるか」
を見ています。
約束を守る人。
困難から逃げない人。
失敗を認める人。
こうした人を本能的に仲間として選びます。
逆に
逃げる。
裏切る。
責任を押し付ける。
そんな人から距離を置こうとするのも
人間の自然な反応なのです。
つまり
信用とは
社会が作ったルールではありません。
人類が生き延びるために
育ててきた本能なのです。
【最後に】
人生は
逃げた一回で決まるわけではありません。
やめた一回で終わるわけでもありません。
ごまかした一回で
すべてを失うわけでもありません。
本当に人生を決めるのは
その後です。
逃げたことに気づきもう一度向き合う。
やめた自分を責めるのではなく
もう一度始める。
ごまかしたことを認め
正直に謝る。
心理学では
これを 自己修正能力(Self-Correction)
または
自己調整能力(Self-Regulation)といいます。
じつは
信用される人と
信用されない人の違いは
失敗の数ではありません。
失敗した後の態度なのです。
お金の残高はいつでも確認できますが
信用の残高は目に見えません。
だからこそ
私たちは日々の選択を
疎かにしてはならないのです。
楽な道を選んで残高を減らすか、
きつくても向き合って残高を増やすか。
減ってしまった残高は
これからの誠実な態度で
穴埋めすることができます。
今日からまた
あなたという人生の口座に
確かな信用を
積み立てていくのはいかがでしょうか。
では最後にお待ちかねの川柳です。
逃げぬ人
信用という
花が咲く
by くさか


