そんなこと言ってないと嘘をつく人への対処法

【そんなこと言ってないと嘘をつく人への対処法】

~水掛け論を終わらせ、自分の正気と時間を守る
 「証言を固定する」技術~

「そんなこと言ってない。」

あなたは

職場で

この一言に振り回された経験はありませんか?

仕事の進め方を確認し

「それで大丈夫です。」

と言っていたにもかかわらず、

数日後には

「そんな話はしていません。」

と言う。

あるいは

上司や責任者の前では

「私がやります。」

と引き受けていたのに

進捗を確認すると

「そんな話は聞いていません。」

「私は了承していません。」

と責任を否定する。

さらに

「あなたの勘違いでは?」

「そんなこと言いましたっけ?」

こちらの記憶そのものを疑わせようとする。

これが何度も繰り返されると

自分がおかしいのではないかと感じ

貴重な時間も精神力も奪われてしまいます。

【それはガスライティングの可能性がある】

心理学では

相手の認識や記憶を揺さぶり

「自分がおかしいのかもしれない。」

と思わせる心理操作を

ガスライティング(Gaslighting)

と呼びます。

もちろん

すべての「言った・言わない」が

ガスライティングではありません。

人は誰でも

勘違いや記憶違いをすることがあります。

しかし

責任逃れのために事実を繰り返し否定し

相手に自分の記憶を疑わせる行為が

続く場合は注意が必要です。

このような相手と

「言いました。」

「言ってません。」

と感情的に議論しても

ほとんどの場合平行線になります。

【最も効果的なのは「証言を固定する」こと】
 

ここで大切なのは

いきなり証拠を突きつけないこと。

そして

感情的にならないこと。

まずは相手自身に

現在の認識を言葉で確認してもらいます。

例えば、

「確認ですが、この指示は受けていないという

認識で間違いありませんね?」

「つまり、ご自身は了承していないという理解

で双方の認識を合わせてもよろしいですね?」

「では、そのような発言はしていないという

認識で間違いないですね?」

このように

相手の認識を落ち着いて確認します。

【ポイントは一つ】

曖昧なまま会話を終わらせないこと。

本人に明確に言葉にしてもらうことで

後から話を変えにくくなります。

【その後に「事実」を確認する】

相手の認識を固定した後で

必要に応じて客観的な記録を確認します。

例えば

* メール

* LINE

* チャット

* 議事録

* 録音(法令や社内ルールを確認したうえで)

これらは

感情ではなく事実です。

相手を追い詰めるためではなく

双方の認識を確認するために活用します。

大切なのは

感情で勝つことではありません。

事実で確認することです。

【裁判でも重視される考え方】

この考え方は

裁判の反対尋問でも重視されています。

いきなり証拠を示すのではなく

まず本人に証言してもらい

その内容を確認・固定したうえで

客観的な証拠との整合性を検討します。

そうすることで

後から

「そんな意味ではなかった。」

「そういうつもりではなかった。」

という説明が必要になり

事実関係をより正確に

整理しやすくなります。

【言った・言わないの世界では仕事をしない】

仕事で本当に大切なのは

誰が声を大きく出したかではありません。

誰が怒ったかでもありません。

大切なのは記録があるか。

そして

事実が確認できるか。

「言った・言わない」の世界は

感情に左右され

信頼を失いやすい世界です。

一方

「記録」と「事実」の世界は

仕事の質を高め

信用を積み重ねる世界です。

【本当に守るべきもの】

目的は

相手を言い負かすことではありません。

守るべきなのは

あなた自身の信用。

仕事の品質。

そして

あなた自身の心です。

責任逃れを繰り返す人に

時間も精神力も奪われる必要はありません。

だからこそ

「言った・言わない」の世界ではなく

「記録」と「事実」の世界で仕事をする。

感情ではなく事実を残す。

記録は

未来の自分を守る証拠であり

信頼を積み重ねる最も強い味方になります。

では最後にお待ちかねの川柳です。

証言を 

留める記録が 

盾となる

byくさか