なぜ仕事ができない人は具体に執着するのか

【なぜ仕事ができない人は具体に執着するのか】

~具体→抽象→具体で仕事ができる人に変わる思考法~

何年働いても

目の前の作業しか見えない人。

あなたの職場にもいないでしょうか?

「これはどうすればいいですか?」

「次は何をすればいいですか?」

「前回と同じようにやればいいですか?」

もちろん

具体的な指示を確認することは

悪いことではありません。

むしろ

仕事を正確に進めるためには

具体的に行動する力が必要です。

問題なのは

具体的な作業しか見えなくなること。

言われたことはできる。

決められた手順も守れる。

しかし

少し状況が変わると

途端に動けなくなる。

なぜでしょうか?

そこには

人間の心理と

思考のクセが関係しています。

【人は分からないことに不安を感じる】

人間には

曖昧な状況や

先の読めない状況を

不快に感じる傾向があります。

たとえば、

・目的がはっきりしない仕事

・正解が一つではない問題

・前例のない仕事

・自分で判断しなければならない状況

こうした場面では

「どうすれば正解なのか分からない」

という不安が生まれます。

すると人は

その不安を減らすために

「具体的な答え」

を求めます。

「これをしてください。」

「この順番でやってください。」

「前と同じようにやってください。」

具体的な指示があると

自分で判断する必要がありません。

だから安心できます。

「失敗したくない」

「間違えたくない」

「正解を知ってから動きたい」

という心理が背景にあります。

【具体は悪くない。問題は具体だけになること】

ここは

非常に重要です。

具体的に行動する力は

仕事をするうえで絶対に必要です。

たとえば

・商品を正しく並べる

・決められた手順で作業する

・お客様に正確な情報を伝える

・期限までに仕事を完成させる

こうした力がなければ

どれだけ頭が良くても仕事にはなりません。

だから

「具体=悪」

「抽象=善」

ではありません。

問題なのは

具体の中に閉じてしまうことです。

言われた作業を完璧にこなす。

でも

なぜ、この作業をするのか?

を考えない。

すると

手順は覚えていても

「目的」や「本質」

が見えなくなります。

【手順を知っていると仕事を理解しているは違う】

同じ仕事を

何年も続けている人ほど

自分はこの仕事をよく分かっている

と思いやすくなります。

しかし

本当に理解しているのでしょうか?

たとえば

「この作業はできます。」

「この手順なら知っています。」

と言えても

「なぜ、この作業をするのですか?」

「この方法が使えなくなったらどうしますか?」

「目的が変わったら、何を変えますか?」

と聞かれた瞬間答えられなくなる。

これは

「手順」は覚えていても

「構造」や「目的」までは

理解していない可能性があります。

だから

少し条件が変わるだけで対応できなくなります。
 

【失敗したくない心理が考えるを止める】

人は

新しい方法を試して失敗するより

今まで通りを選ぶことで安心しようとします。

だから

「前回はこうでした。」

「今まではこうしています。」

「言われた通りにやりました。」

という言葉が増えていきます。

もちろん

前例を参考にすることは大切です。

 
しかし

前例があるから正しいと思った瞬間

思考が止まります。

お客様が変わっても、

環境が変わっても、

時代が変わっても、

同じやり方を繰り返す。

これでは

「経験」が「思考停止」に変わってしまいます。

【自分で考えない環境は指示待ちを生み出す】

さらに怖いのが

自分で決めても意味がないという感覚です。

何度も

「勝手に判断しないで。」

「言われた通りにやって。」

「答えはこっちが決めるから。」

と言われ続けると

人は次第に

自分で考えるより指示を待った方が楽だ

と学習していきます。

そして

自分で判断する機会が減る。

判断する機会が減るから、

判断する力も育ちにくくなる。

その結果、

指示を待つ

自分で考えない

判断する機会が減る

ますます指示が必要になる

という悪循環が生まれます。
 

だから

指示待ちの人は

最初からそうだったとは限りません。

環境によって

そうなってしまうこともある。

ここを理解することは

部下を育てる側にとっても重要です。

【仕事ができる人は具体→抽象→具体を繰り返す】

では

本当に仕事ができる人は

何をしているのでしょうか?

答えは

「具体」と「抽象」を行き来しています。

たとえば

一つの仕事を経験したとします。

まずは、

①具体

「このお客様には、この対応をした。」

そこで終わりません。

次に、

②抽象

「なぜ、この対応がうまくいったのだろう?」

と考える。
 

すると、

「相手の話を最後まで聞いたから」

「相手が本当に困っていることを確認したから」

という

共通する本質が見えてきます。

そして、

③新しい具体

「では次のお客様にもこの考え方を使ってみよう。」

と行動する。

つまり、

具体

経験

抽象化

本質を理解する

新しい具体

さらに経験

という循環です。

これが

経験を成長に変える人の思考です。

【抽象化は考えて終わりではない】

ここも重要です。

抽象的に考えることが目的ではありません。

「本質が分かった」

「良いことを学んだ」

だけでは

仕事は変わりません。

本質を掴んだからこそ

次の具体的な行動が変わる。

これが本当の学びです。

たとえば、

「お客様が続かない理由は運動内容だけではなく、
達成感を感じられていないからかもしれない。」
 

と気づいたとします。

そこで終わるのではなく

次のお客様に対して

「今日は前回より

ここができるようになりましたね。」

と具体的な声かけを変えてみる。 

するとまた新しい結果が生まれる。

そして

その結果からさらに学ぶ。

考える→行動する→結果を見る→また考える

この循環こそが成長を生みます。

【成長する人は答えより問いを増やしている】

仕事で

「次は何をすればいいですか?」

と聞くことは

悪いことではありません。

しかし、

そこから一歩進む。

「この仕事の目的は何だろう?」

「なぜ、この方法を選ぶのだろう?」

「もっと良い方法はないだろうか?」

「この経験は他の仕事にも応用できないか?」

「条件が変わったら、どう対応するだろう?」

こうした問いを持つことで

思考が深くなります。

つまり

仕事ができる人とは

答えをたくさん知っている人だけではありません。

質の高い問いを持ち続けられる人なのです。

【今日からできる1日1回の習慣】

では

どうすれば

考える人になれるのでしょうか?

難しいことをする必要はありません。

まずは1日1回、

自分にこの質問をしてください。

「なぜ、私はこの作業をしているのだろう?」

たったこれだけです。

たとえば、

書類を作る。

「なぜ、この書類を作るのか?」

掃除をする。

「なぜ、この場所を掃除するのか?」

お客様に声をかける。

「なぜ、このタイミングで声をかけるのか?」

すると、

作業の裏側にある

「目的」

「相手」

「価値」

「本質」

が見えてきます。

さらに一歩進んで

「この仕事をもっと良くするには、

何を変えられるだろう?」

と考えてみる。
 

そして小さく行動を変える。

これだけでも

「作業する人」から

「仕事を考える人」へ

少しずつ変わっていきます。

【最後に】

「言われた通りにやる方が楽」

「失敗したくない」

そう思ってしまうのは

あなたが真面目に仕事と向き合ってきた

証拠であり、ごく自然なことです。

だからこそ

自分を責める必要はありません。

ほんの少しだけ

「なぜこのやり方なんだろう?」と

自分に優しく問いかけてあげるだけで

いいのです。

答えがすぐに出なくても構いません。

問いを持った時点で

あなたの経験はすでに

ただの作業ではなくなっています。

自分のペースで大丈夫。

このブログをきっかけに

あなたが

仕事ができる人になっていくことが

どんなに素晴らしいことか計り知れません。

では最後にお待ちかねの川柳です。

なぜを知り 

昨日の仕事が 

宝物

byくさか