【続編】危機感と価値観が職場を変える

【仕事・人間関係の心理学・続編】

危機感と価値観が職場を変える

~仕事ができる人と、組織を成長させる人の違い~

仕事をしていると

こんな場面に出会うことがあります。

「もっと職場を良くしたい」

「仕事のやり方を改善したい」

「スタッフに成長してほしい」

「もっと良いチームをつくりたい」

そう思っているのに

なかなか行動が変わらない。

問題が起きてから慌てて対応する。

同じ失敗を何度も繰り返す。

改善点に気づいていても、誰も動かない。

なぜでしょうか?

それは

人は、問題に気づくだけでも、理想を語るだけでも、なかなか行動を変えられないからです。

前作では

筋トレを通して

「危機感」と「価値観」が人を動かす仕組みについて考えました。

今回は、その考え方を

仕事・職場の人間関係・組織づくり

に置き換えて考えてみたいと思います。

【1.危機感がない職場は、問題を繰り返す】

仕事には

必ず問題や課題が発生します。

連絡が遅い。

報告が不十分。

同じミスを繰り返す。

スタッフ同士の連携が取れていない。

お客様への対応にばらつきがある。

こうした問題が起きたとき

大切なのは

「何が起きたのか」を把握することです。

しかし、もっと重要なのは

「このままでは、どんな問題につながるのか?」

と考えることです。

例えば

報告が遅れても

その場で大きな問題にならなければ

本人は深刻に受け止めないかもしれません。

しかし、その報告の遅れによって

お客様に迷惑がかかったり

仲間が対応に困ったり

組織全体の信用を失ったりする可能性があります。

そこまで考えられるかどうか。

それが危機感の違いです。

危機感とは

ただ不安になることではありません。

自分の行動が、周囲や将来にどのような影響を与えるのかを理解すること。

だからこそ

問題が起きてから慌てるのではなく

問題が起きる前に考え、行動することが大切なのです。

【2.危機感だけでは、人は成長しない】

では

危機感を持たせれば

人は成長するのでしょうか?

必ずしも、そうとは限りません。

上司から注意される。

失敗を指摘される。

周囲から厳しい目で見られる。

こうした経験によって

一時的に行動が変わることはあります。

しかし

怒られないために動く。

失敗を隠す。

責任を回避する。

上司の顔色をうかがう。

このような状態になってしまえば

本当の意味での成長とはいえません。

なぜなら

行動の基準が

「仕事を良くすること」ではなく

「自分が怒られないこと」になってしまうからです。

危機感が強すぎる職場では

失敗を報告しにくくなり

問題の発見が遅れることもあります。

だからこそ

危機感と同時に必要なのが

「どんな職場にしたいのか」という価値観

なのです。

【3.価値観がある人は、仕事の意味を考える】

価値観とは

自分が大切にしたい考え方や

仕事を通して実現したい姿のことです。

例えば

・お客様に安心して利用してもらいたい。

・仲間から信頼される人になりたい。

・自分の仕事に責任を持ちたい。

・問題が起きても、協力して解決できる職場にしたい。

・誰かの指示を待つだけでなく、自分で考えて行動できる人になりたい。

こうした価値観があると

仕事に対する判断基準が変わります。

報告するか、しないか。

面倒な仕事を引き受けるか、避けるか。

問題に気づいたとき、見て見ぬふりをするか。

その判断の裏側には

「自分は何を大切にしているのか」

という価値観が存在します。

例えば

「仲間を大切にする」という価値観がある人は

自分の仕事だけが終わればいいとは考えません。

自分の報告が遅れれば

仲間が困るかもしれない。

自分が確認を怠れば

誰かが後から対応しなければならないかもしれない。

そう考えるからこそ

相手の立場に立って行動できるのです。

価値観は、誰かに見られていないときの行動にも表れます。

【4.危機感と価値観が重なると、行動が変わる】

ここで

2つの考え方を整理してみましょう。

■ 危機感

「このままでは、いけない」

「今のやり方では、いつか問題が起きる」

「自分が変わらなければ、同じ失敗を繰り返す」

■ 価値観

「お客様に安心してもらいたい」

「仲間から信頼される人になりたい」

「自分たちの職場を、もっと良くしたい」

危機感だけなら

問題が起きたときに慌てて対応するかもしれません。

価値観だけなら

理想を語るだけで終わるかもしれません。

しかし

この2つが結びつくと

行動する理由が明確になります。

例えば

「報告が遅れると、仲間に迷惑がかかる」

という危機感。

そして

「仲間が安心して仕事を進められる職場にしたい」

という価値観。

この2つが重なれば

報告を早くすることが

単なるルールではなく

自分が大切にしたい仕事の姿勢になります。

言われたからやるのではなく

必要だと理解して、自分から行動する。

ここに

指示されて動く人と、自分で考えて動く人の違い

が生まれるのです。

【5.人を変えようとする前に、自分の行動を変える】

職場で問題が起きると

つい、他人の行動が気になります。

「あの人は、なぜ動かないのか」

「どうして、何度言っても分からないのか」

「もっと責任感を持ってほしい」

もちろん

相手に改善してもらう必要がある場合もあります。

しかし

他人の考え方や行動を

自分の思いどおりに変えることは簡単ではありません。

そこで大切なのが

自分自身に目を向けることです。

自分は必要な報告をしているだろうか。

相手に伝わる説明ができているだろうか。

問題を指摘するだけで、改善策を考えていないのではないか。

相手に求めることを、自分自身も実践しているだろうか。

例えば

「もっと自分から動いてほしい」と思うなら

自分は周囲の問題に気づき、行動できているでしょうか。

「報告を徹底してほしい」と思うなら

自分自身は、必要な報告を早く、具体的に行っているでしょうか。

人に求めることと

自分が実践していること。

この2つが一致しているかどうかは

信頼関係を築くうえで重要です。

人を変えようとする前に、自分が変えられる行動から変えてみる。

その姿勢が

周囲に良い影響を与えることもあるのです。

【6.上司に必要なのは、恐怖ではなく行動する理由を伝えること】

部下やスタッフに成長してほしい。

そう願う上司は多いと思います。

しかし

ただ注意するだけでは

人は自分で考えて行動するようにはなりません。

例えば

「もっと早く報告しなさい!」

と伝えるだけでは

報告することが義務になってしまうかもしれません。

それに対して

「早く報告してもらえれば、問題が小さいうちに対応できる。あなた自身も、仲間も、お客様も守ることにつながる」

と説明すれば

報告する意味が伝わりやすくなります。

大切なのは

何をするべきかだけでなく

なぜ、それをする必要があるのかを伝えること。

そして

相手が実践できるように

具体的な方法を一緒に考えることです。

もちろん

理由を説明すれば、誰もがすぐに行動できるわけではありません。

経験不足なのか。

知識が足りないのか。

やり方が分からないのか。

失敗を恐れているのか。

行動できない理由は、人によって違います。

だからこそ

一方的に叱るのではなく

事実を確認し、原因を考え、改善策を共有する。

その積み重ねが

人の成長と組織の成長につながります。

【7.職場を変えるのは、大きな決断より小さな実践】

職場を良くしようと思うと

大きな改革を考えがちです。

新しいルールをつくる。

業務の仕組みを変える。

組織全体の意識を変える。

もちろん

必要な改革もあります。

しかし

どんなに立派な方針を掲げても

日々の行動が変わらなければ

現実は変わりません。

まずは

小さなことから始めてみましょう。

■ 報告を、いつもより早くする。

■ 分からないことを、そのままにしない。

■ 困っている仲間に、自分から声をかける。

■ ミスをしたら、原因と改善策を考える。

■ 問題を指摘するときは、解決策も一緒に考える。

■ 教えてもらったことを、実際の仕事で試してみる。

一つひとつは

決して特別なことではありません。

しかし

その小さな行動を積み重ねることで

周囲からの信頼が生まれ

仕事の質が高まり

職場の雰囲気も変わっていきます。

筋トレと同じです。

一度のトレーニングで

体が劇的に変わるわけではありません。

仕事も

一度の反省や決意だけで

人が劇的に変わるわけではありません。

成長を生み出すのは、気づきの大きさだけではなく、実践を積み重ねる力なのです。

【8.本当に頼りになる人とは?】

職場には

仕事が速い人もいれば

知識が豊富な人もいます。

話が上手な人もいれば

周囲を引っ張る力がある人もいます。

どれも大切な能力です。

しかし

本当に頼りになる人とは

どんな人でしょうか?

私は

問題が起きたときに、他人のせいにするのではなく、解決に向けて行動できる人

だと思います。

自分にできることを考える。

必要なときには周囲に相談する。

状況を正確に報告する。

失敗から学び、次の行動に生かす。

そして

自分一人で解決できないことは

仲間の力を借りながら前に進む。

何でも一人で抱え込むことが

責任感ではありません。

自分の役割を理解し

必要な人と協力しながら

物事を前に進めることも

大切な責任の果たし方です。

そんな人が一人いるだけでも

職場の安心感は変わります。

そして

一人ひとりが同じような姿勢を持つようになれば

組織全体の力も変わっていきます。

【まとめ】危機感を、行動に。価値観を、習慣に。

仕事でも、筋トレでも

共通していることがあります。

それは

変わりたいと思うことと、実際に変わることは違う

ということです。

危機感があれば

問題に気づくことができます。

価値観があれば

目指す方向を決めることができます。

そして

行動を積み重ねることで

少しずつ現実が変わっていきます。

仕事で失敗したとき。

人間関係で悩んだとき。

職場の問題に気づいたとき。

ただ不満を口にするだけで終わるのか。

それとも

「このままでは、いけない」

「自分にできることは何だろう」

「どうすれば、もっと良くなるだろう」

と考え、行動するのか。

その選択が

自分自身の成長を左右します。

もちろん

自分だけが努力すれば

すべての問題が解決するわけではありません。

組織の仕組みや人員配置など

個人の努力だけでは変えられない問題もあります。

だからこそ

自分にできることと

周囲と協力して変えるべきことを区別することも大切です。

危機感は、現状を見直すきっかけ。

価値観は、進む方向を決める基準。

行動は、未来を変えるための一歩。

この3つがそろったとき

自分の仕事も、周囲との関係も

少しずつ変わり始めるのではないでしょうか。

職場を変えたいなら

まず、自分の行動から。

人に成長してほしいなら

まず、自分が実践することから。

そして

一人でできないことは

仲間と一緒に取り組んでいく。

そんな積み重ねが

「働きやすい職場」だけでなく

「人が成長できる職場」をつくっていくのだと思います。

では最後に、お待ちかねの川柳です。

不満より

変える一歩を

まず自分

byくさか

HOME

治療(保険診療)について 加圧トレーニングについて パーソナルトレーニングのお得な回数券はこちら 院長BLOG What’s NEW {{feedzy_title}} {{feedzy_meta}} 当院の特徴 …