仕事で受動攻撃をする人の心理とは

仕事で受動攻撃をする人の心理

〜なぜ人は陰で攻撃するのか〜

【まず始めに受動攻撃とは】

怒りや不満を

直接ではなく間接的にぶつけてくる行為で

相手をコントロールしたり

自分の不満を表現しようとする

心理から生じます。

■ 受動攻撃の本質は「弱い立場の怒り」

まず理解しておきたいのは

受動攻撃をする人の多くは

強い人ではありません。

・直接言い返す勇気がない

・正面衝突に耐える自信がない

・責任を負いたくない

・でも怒りや不満は強い

つまり

「戦えない。でも従いたくもない」

この矛盾した状態が

受動攻撃を生みます。

だから彼らは

笑顔で接しながら

裏で相手を困らせるのです。

・返事だけして動かない

・わざと期限を遅らせる

・聞こえるように嫌味を言う

・必要な情報を共有しない

・空気を悪くして圧力をかける

これらを

怒りの間接表現と言います。

■ 幼少期の環境が影響していることが多い

受動攻撃が強い人は

幼少期から

「本音を出すと危険」

という環境で育ったケースがあります。

例えば

・意見を言うと怒鳴られた

・親の顔色を常に見ていた

・我慢することを強要された

・感情表現を否定された

こういう環境では

「直接怒る=危険」

という学習が起こります。

しかし

感情そのものは消えません。

だから大人になると

怒りを隠しながら出す

という形になりやすい。

つまり受動攻撃は

ある意味で

生存戦略の名残でもあります。

■ 日本社会は受動攻撃が発生しやすい

これは日本の職場文化とも関係があります。

日本では昔から

・空気を読む

・和を乱さない

・我慢が美徳

・本音を抑える

こうした文化が強い。

もちろん良い面もあります。

しかしその反面

本音を直接言えない人

を生みやすい。

結果として

表面上は穏やかなのに

裏では不満が渦巻く。

そして

受動攻撃が発生する。

だから日本の職場では

露骨な喧嘩よりも静かな嫌がらせ

が多いのです。

■ 受動攻撃をする人は自分が被害者だと思っている

ここが非常に重要です。

受動攻撃をする人は

自分を「加害者」だと思っていません。 

むしろ

「自分こそ被害者だ」

と思っていることが多い。

・自分ばかり損している

・認められない

・雑に扱われている

・理解されない

だから

少しくらい困らせてもいい

という心理になる。

しかし実際には

その行動によって

周囲からの信頼が削れていきます。

本人は

抵抗しているつもり

でも

周囲から見ると

協力しない人に見えてしまうのです。

■ 受動攻撃が一番危険なのは伝染すること

受動攻撃は職場全体を腐らせます。

例えば

誰かが陰で嫌味を言い始めると

周囲も本音を隠すようになる。

誰かが非協力的になると

他人も協力しなくなる。

すると組織は

信用コストが急激に上がります。

・確認が増える

・探り合いが増える

・裏読みが増える

・心理的安全性が消える

結果として能力以前に

空気の悪さで生産性が崩壊します。

ですから

優秀な経営者ほど

受動攻撃を見抜きます。

表面上の能力より

信用を壊す人の方が

組織ダメージが大きいからです。

■ では、どう対処すればいいのか

受動攻撃に対して

感情でぶつかると泥沼になります。

重要なのは

態度ではなく事実を扱うことです。

例えば

・期限が守られていない

・共有がされていない

・指示が止まっている

これを感情論ではなく客観的に整理する。

そして

曖昧にせず言語化する。

受動攻撃は

空気で支配しようとします。

だからこそ

言葉と事実で整理すると

効きにくくなるのです。

受動攻撃をやる人は

一見すると

優しくて大人しい人にも見えます。

しかし実際には

怒りを処理できず

間接的に他人を傷つける行為を仕掛けてきます。

そして何より危険なのは

本人に自覚がないケースが多いこと。

だからこそ大切なのは

・不満を言葉で伝える力

・健全に断る力

・正面から対話する力

が大切になってきます。

本当に成熟した人は

陰で相手を削るのではなく

必要なことを

冷静に言葉で伝えられる人です。

仕事における信頼は

能力よりも先に

誠実なコミュニケーション

によって作られていくのだと

私は思います。

受動攻撃の本質は

形を変えた「甘え」と「恐怖」です。

直接ぶつかるリスクは背負いたくないけど

自分の不満は察してほしい。

その身勝手な防衛本能が結果として

職場の信頼関係を

そして何より自分自身の可能性を

じわじわと腐らせていきます。

私たちは神様ではないので

誰しもが心に

不満や怒りを抱えることは 

あります。

それを否定する必要はありません。

能力が高くても

受動攻撃で周囲を疲弊させる人は

やがて

誰からも信頼されなくなります。

一方で

不器用でも、自分の言葉で正面から

対話を試みる人は

必ず周囲に味方を作っていきます。

仕事における本当の強さとは

相手を言い負かすことでも

裏でコントロールすることでもありません。

自分の感情に責任を持ち

誠実に対話のテーブルにつくこと。

私たちが交わすべきなのは

事実に基づいた対話と誠実な対応なのです。

このブログを読んだ

あなたのこれからの職場環境が

探り合いではなく

信頼と誠実で

満たされるところになることを

心から応援しています。

では最後にお待ちかねの

川柳です。

不満なら 

影で引かずに 

前で言え 

引いた足元 

崩れるぞ

byくさか