ローファットでも痩せなくなったら?

【ローファットでも痩せなくなったら?】

〜本当に育てるべきは「代謝」だった〜

ケトジェニックからローファットへ

切り替えると

再び体脂肪は落ち始めます。

しかし

やがてまたピタリと体重は止まります。

クリーンな炭水化物を食べて

脂質も限界まで抑えている。

これ以上、何を削ればいいんだ。

もう何をやっても痩せない....。

そう絶望している人もいるでしょう。

ですが

それはあなたの努力不足ではありません。

人体は

生き延びるために

驚くほど賢くできているのです。

【脳は体脂肪を守ろうとする】

人は体脂肪が減ってくると

脳が危険信号を出します。

このままでは飢餓になると。

実際には十分な食べ物がある現代でも

脳は何十万年もの

進化のプログラム(ホメオスタシス)

に従って判断しています。

その結果

・食欲が異常に強くなる

・疲れやすくなる

・無意識に動きたくなくなる(NEATの低下)

・代謝を節約する

これらはすべて

脳からの生き残れという命令です。

あなたの意志が弱いのではなく

脳が命を守るうとしているだけなのです。

【レプチンという司令塔】

ここで重要になるのが

レプチンというホルモンです。

レプチンは脂肪細胞から分泌され

今は十分エネルギーがあります

という情報を脳へ送る司令塔です。

しかし

減量が続いて体脂肪が減ると

レプチンの分泌量もドカンと減少します。

すると脳はカチッと

省エネモードに切り替わり

・食べる

・動くな

・基礎代謝を下げる

という命令を出します。

停滞期の正体は

この凄まじい生理反応なのです。

【維持期が代謝を修理する】

ここで焦ってさらに食事を減らすと

脳はさらに警戒し

代謝は地の底まで落ちます。

そこで必要なのが

維持期(メンテナンス期)です。

自分の消費カロリー(維持カロリー)と

同じくらいまで一度食事量を戻し

数週間キープします。 

食事を戻すことで

体は劇的に変わります。

• レプチンが回復し、脳の戒が解ける

• 甲状腺ホルモンが安定し、エネルギー燃焼が再開する

• ストレスホルモン(コルチゾール)が下がり、むくみが取れる

• トレーニング強度が戻り、筋肉が張る

• 無意識の活動量(NEAT)が自然に増える

体が再び飢餓は終わった。

もう脂肪を溜め込まなくていいんだ

と認識し始めるのです。

【リバウンドとは根本的に違う】

ここで誤解されやすいのが

食べたらリバウンドするという恐怖です。

ジャンクフードを詰め込む

暴飲暴食は別ですが

計算された維持カロリーまで戻すことは

リバウンドではありません。

それは

代謝を修理する時間です。

車でも

ノンストップで走り続ければオイルは濁り

やがてエンストします。

定期的な

オイル交換や点検が必要なように

人間の代謝にもピットインが必要です。

本当に強い人は

休む勇気を持っています。

トップのボディビルダーは

年中減量を続けているわけではありません。

増量期があり、

維持期があり、

減量期がある。

ずっと削り続けても

最高の身体は作れないことを

知っているからです。

【ダイエットは身体を育てる学問】

短期間なら

根性と気合だけでも痩せられます。

しかし

10年、20年と

引き締まった健康な身体を維持するには

身体の仕組み(生理学)を

知ることが必要です。

・食べる

・動く

・休む

この3つがバランスよく回り始めた時

初めて本当の意味で代謝が育っていきます。

ダイエットとは

脂肪との終わりなき闘争ではありません。

進化によって作られた

生き残る仕組みと

上手に付き合う戦略ゲームです。
 

カロリーを削り炭水化物を抜く。

それはただの

「手段」であって「目的」ではありません。

私たちが本当に手に入れたいのは

飢餓に怯えるガリガリの身体ではなく 

食べたものを

しっかりエネルギーに変えて

豪快に燃やし尽くす

圧倒的な代謝の馬力のはずです。

目先の食事制限というミクロな視点から

一度人生のバイタリティという  

マクロな視点へ

思考の抽象度を跳ね上げてみてください。

食べることは、悪ではありません。

次の爆発的な進化を生むための

最もロジカルな投資です。

大切なことは

正しい知識を武器に

身体の主導権をきっちり取り戻すことなのです。

では最後にお待ちかねの川柳です。

休む日は
 

怠けじゃなくて

育つ日よ

by くさか