不幸自慢をする人の心理

【不幸自慢をする人の心理】

~かわいそうな自分がやめられない理由~

「自分が悪いのは分かっているんだけど…。」

「でも、本当に大変だったんだ。」

このように

自分にも責任があると認めながら

何度も不幸話を繰り返す人がいます。

一見すると

反省しているようにも見えますが

じつは心理学的には

別の心の働きが隠れていることがあります。

【人は共感を求める生き物】

人間は苦しいとき

問題の解決だけではなく

「分かってもらいたい」

という欲求が強くなります。

そのため

自分の失敗や不幸を語ることで

周囲から

「それは大変だったね。」

「仕方なかったよ。」

という共感を得ようとします。

共感そのものは悪いことではありません。

しかし

共感ばかりを求め続けると

次の行動へ進めなくなるのです。

【責任を認めることと責任を引き受けることは違う】
  

「自分が悪かった。」

この言葉を口にするだけなら

誰でもできます。

しかし

本当に大切なのは

その後に何を変えるかです。

責任を認めても

行動が変わらなければ

同じ出来事は何度でも繰り返されます。

反対に

責任を引き受ける人は

「次はこうしよう。」

と未来に目を向けます。

【不幸話はアイデンティティになることがある】

心理学では

人は繰り返し語る物語によって

自分自身を形づくると考えられています。
 

「私は苦労してきた人。」

「私は不運な人。」

そんな物語を何度も口にすると

それが自分らしさになってしまいます。
 

すると

苦しみから抜け出すことよりも

苦しみを語ることのほうが

安心できる状態になることがあります。

【かわいそうな自分は周囲を動かせる】
 

不幸を語ることで

周囲が優しくなったり

助けてくれたり

責められなくなった経験があると

脳はそれを

役に立つ行動として学習します。

つまり

不幸を語ることで

何らかの利益が得られると

その行動は繰り返されやすくなるのです。

もちろん

本人が意図的にやっているとは限りません。

無意識のうちに

学習してしまっているケースも少なくありません。

【成長する人は過去より次の一歩を語る】

同じ失敗を経験しても

成長する人は

「何が起きたか」

よりも

「次にどうするか」

を話します。

一方で

成長が止まる人は

出来事そのものを何度も語り続けます。

過去は変えられません。

しかし

未来の行動は

今日から変えられます。

【まとめ】

不幸を語ること自体が悪いわけではありません。

誰にでも

つらい出来事を聞いてほしい時はあります。

しかし

いつまでも

「かわいそうな自分」

を語り続けていると

人生は前へ進みにくくなります。

本当に人生を変える人は

不幸を自慢する人ではなく

その経験から何を学び

次の行動を変えた人なのです。

不幸は

語るためにあるのではありません。

未来を変えるためにあるのです。

同じ出来事でも

「なぜ自分だけが…」 

と語り続ける人もいれば

「この経験から何を学べるだろう」

と問い直す人もいます。

人生を変えるのは

起きた出来事ではありません。

その出来事にどんな意味を与えるか。

その解釈が

明日の人生をつくっていきます。

過去の不幸は変えられません。

しかし

その経験を未来にどう生かすかは

あなたが

自分で選ぶことができるのです。

では最後にお待ちかねの川柳です。

不幸より 

学びを語る 

人となれ

byくさか