理解しようとしない人が守っているもの

【理解しようとしない人が守っているもの】

〜なぜ改善策を教えられても変わらないのか?〜

仕事で中身を理解しようとしない人を見ると

私たちは

つい

能力が低い人だと思ってしまいます。

しかし実際には

能力の問題ではないことが少なくありません。

むしろ多くの場合

守っているのは自分のプライドです。

なぜなら

理解するということは

現実を受け入れることになるからです。

例えば

仕事でミスが多い人がいるとします。

周囲は改善策を教えます。

手順も説明します。

具体的な方法も示します。

それでも変わらない。

なぜでしょうか?

それは

改善策が理解できないからではありません。

改善策を認めた瞬間に

今までの自分に問題があった

と認めなければならないからです。

人間は

自分が間違っていたと認めることに

大きな苦痛を感じます。

心理学で

認知的不協和といわれる現象があります。

人は

自分の考えと現実が矛盾すると

強いストレスを感じます。

すると人は

現実を変えるより

解釈を変えようとします。

つまり

自分が悪い

ではなく

周りが悪いになるのです。

・教え方が悪い

・環境が悪い

・評価する人が悪い

・タイミングが悪い

そうやって

原因を外へ向けることで

自分の心を守ろうとします。

【無能は時に最強の防具になる】

厳しい言い方になりますが

人によっては

無能であり続けることが

生存戦略になっています。

もし成長してしまえば責任が増える。

もし能力がつけば期待される。

もし理解してしまえば行動しなければならない。

だから無意識に知らないふりをする。

分からないふりをする。

変われないふりをする。

その方が楽だからです。

つまり

できない

のではなく

できるようになりたくない

という状態です。

【本当に怖いのは失敗ではない】
 

理解しようとしない人が

恐れているのは失敗ではありません。

失敗なら誰でもします。

本当に怖いのは『責任』です。

理解したら言い訳ができない。

知ったら逃げられない。

気づいたら行動を求められる。

だから人は

気づかない場所に留まろうとします。

成長とは

知識が増えることではありません。

責任を引き受ける覚悟が増えることです。

ここで大切なのは

指導する側が

相手の人生を背負わないことです。

変わる準備ができていない人を

変えようとすると

指導者の方が先に疲れます。

なぜなら

相手が守ろうとしているのは

知識不足ではなく自己防衛だからです。

自己防衛は外から壊せません。

本人が

このままではいけない

と感じた時にしか外れません。

だから指導者の役割は

無理やり変えることではなく

変わる機会を与えることです。

その機会を

活かすかどうかは本人の責任なのです。

最後に。

理解しようとしない人を見ると

腹が立つことがあります。

しかし

その人は

怠けているのではなく

恐れているのかもしれません。

変化を。

責任を。

現実を。

そう考えると

少しだけ見方が変わります。

そして同時に

変わる意思のない人に

人生のエネルギーを使い過ぎないことも

大切なことです。

分からないという

防具を身にまとった相手に

優しく接し続けるのは 

時に残酷な放置になります。 

相手が恐れているのは

変化であり責任です。 

ならば

指導者がすべき本当の愛とは

その防具が通用しない

現実の厳しさを環境として淡々と突きつける

ことです。 

言い訳の通じない世界へ

相手の準備が整うのを待たずに 

引きずり出す覚悟がこちらにあるか。 

嫌われることを恐れず

しかし相手の人生を背負いすぎず。 

冷徹で

深い愛を持って現場に立つのは

私たちの責任なのではないでしょうか。

では最後にお待ちかねの川柳です。

気づいたら

言い訳できぬ

道になる

by くさか