熱中症の『なりやすさ』は筋肉量や体脂肪と関係あるのか?
【熱中症のなりやすさは筋肉量や体脂肪と関係あるのか?】
~体型によって熱中症リスクは変わる~
「筋肉が多い人でも熱中症になりやすい。」
「太っている人は熱中症になりやすい。」
あなたは
このような話を
聞いたことはありますか?
じつは
どちらも一部は正しく
一部は誤解があります。
大切なのは
熱を作る力と逃がす力のバランスです。
今回は『体組成』と『熱中症』の関係を
分かりやすく解説します。
【筋肉量が多い人は熱中症になりやすい?】
筋肉は人間の中で最も熱を作る組織です。
運動すると
筋肉は大量のエネルギーを消費し
その約75〜80%は熱になります。
つまり
筋肉量が多い人ほど
激しい運動では
発熱量も大きくなります。
一方で
筋肉にはもう一つ大切な役割があります。
それが
体内の水分タンクです。
筋肉の約75%が水分でできており
体内の水分を多く蓄えることができます。
つまり
筋肉が多い人は
発熱量も多い反面
水分を蓄える能力も高いという特徴があります。
【ボディビルダーやアスリートが注意すべき理由】
筋肉量が多い人は
基礎代謝も高く運動強度も高いため
熱の発生量が非常に大きくなります。
真夏の屋外トレーニングでは
体温上昇のスピードが速くなるため
水分補給だけでは
追いつかないこともあります。
つまり
筋肉量が多い人は
「熱を作りすぎるリスク」がある
ということです。
【体脂肪率が高い人はなぜ危険?】
一方
体脂肪率が高い人にも
熱中症リスクがあります。
脂肪は
熱を通しにくい
断熱材のような働きをします。
そのため
体内で作られた熱が
外へ逃げにくくなります。
さらに
体脂肪が増えるほど
筋肉の割合は相対的に減るため、
体内の水分貯蔵量も少なくなります。
つまり
* 放熱しにくい
* 水分を蓄えにくい
という二重の不利が生まれます。
【高齢者が熱中症になりやすい理由】
高齢者は
加齢によって筋肉量が減少します。
これを
サルコペニアと呼びます。
筋肉が減ることで
体内の水分タンクも小さくなります。
さらに
汗をかく能力や
喉の渇きを感じる能力も低下するため
脱水が進みやすくなります。
その結果
熱中症のリスクが高くなります。
【熱中症は「水分タンク」と「熱」の勝負】
熱中症は
単純に筋肉が多いから
脂肪が多いから起こるわけではありません。
重要なのは
* どれだけ熱を作るか
* どれだけ熱を逃がせるか
* どれだけ水分を蓄えられるか
この3つのバランスです。
筋肉量が多い人は
熱を作りやすい一方で
十分な水分を蓄えられるという
強みがあります。
体脂肪率が高い人や高齢者は
熱を逃がしにくく
水分タンクも小さくなりやすいため
特に注意が必要です。
【まとめ】
熱中症のリスクは
「筋肉量」や「体脂肪率」だけで
決まるものではありません。
* 筋肉量が多い人は発熱量が多いが
水分を蓄える能力も高い
* 体脂肪率が高い人は放熱しにくく
水分タンクも小さくなりやすい
* 高齢者は筋肉量の減少によって
脱水しやすい
熱中症予防には
「熱を作りすぎない」
「熱を逃がす」
「十分な水分を保つ」の3つが重要です。
筋肉は
「熱を生むエンジン」であると同時に
「体を守る水分タンク」でもあります。
夏を安全に過ごすためには
筋肉を維持しながら
適切な水分・電解質補給と
暑熱対策を行うことが何より大切です。
それでは最後にお待ちかねの川柳です。
汗かいて
水と塩分
忘れずに
byくさか


