『反り腰』は腰の問題ではない
【反り腰は腰の問題ではない】
~姿勢を変える鍵は「脳」と「身体の使い方」にある~
腰が痛い。
マッサージをしても
ストレッチをしても
また元に戻る。
「年齢のせい?」
それとも
「いわゆる反り腰?」
反り腰になると
・腰が痛い
・ぽっこりお腹になる
・お尻が突き出て見える
・太ももの前ばかり張る
・長時間立つと腰が疲れる
そんな悩みが起こりやすくなります。
多くの人は
・腹筋が弱いから
・身体が硬いから
と思っています。
しかし、本当の原因は違います。
反り腰とは
脳が覚えてしまった
身体の使い方のクセなのです。
【反り腰になりやすい人の共通点7選】
〜あなたはいくつ当てはまる?〜
① 長時間座っている
デスクワークや運転が多い人は要注意です。
座り続けることで股関節が曲がったままになり
腸腰筋や大腿直筋は少しずつ短くなります。
その結果
骨盤は前へ引っ張られ
腰は反りやすくなるのです。
② ヒールを履くことが多い
ヒールを履くと
身体の重心は前へ移動します。
倒れないように身体は無意識に腰を反らせ
バランスを取ろうとします。
毎日の積み重ねが
反り腰という姿勢を作っていきます。
③ お腹を突き出して立つクセがある
信号待ちや家事中
気がつくとお腹を前へ出して立っていませんか?
これは
骨盤に体重を乗せて立つクセです。
本来なら
お尻や体幹で身体を支えるはずが
腰と太ももの前だけで支えてしまっています。
専門的には
大腿四頭筋や脊柱起立筋へ過度に頼り
お尻の筋肉が働きにくくなる状態です。
これを
臀部健忘症(でんぶけんぼうしょう)や
お尻が死んでる症候群と呼ぶことがあります。
つまり
お尻の筋肉がうまく使えないため
立っているだけで腰を酷使してしまう状態です。
④ 腹筋運動ばかりしている
ただクランチ(腹筋運動)をしても
反り腰は改善しません。
必要なのは
腹筋を縮めることではなく
腹圧を保ったまま身体を支える能力です。
⑤ 呼吸が浅い
胸だけで呼吸すると
横隔膜が十分に働きません。
すると
天然のコルセットである腹圧が低下し
腰の筋肉だけが頑張るようになります。
⑥ お尻を使わず歩いている
歩くたびに
本来ならお尻が身体を前へ押し出します。
しかし
お尻が働かないと
腰がその役割を代わりに引き受けます。
⑦ 「胸を張る=良い姿勢」だと思っている
これが最も多い勘違いです。
胸を無理に張ると
肋骨が前へ開き(リブフレア)
腰はさらに反ります。
本当に良い姿勢とは
胸を張ることではありません。
息を最後まで吐き切り肋骨を少し下げる。
この状態で立つと
自然と腹圧が入り
腰への負担が減っていきます。
【なぜ反り腰は改善しないのか?】
人間の脳は
何度も繰り返した動きを
「普通」
として記憶します。
これを
運動学習(Motor Learning)といいます。
つまり
何年も反り腰で生活すれば
脳にとってはそれが正常な姿勢になります。
だから
一度ストレッチしただけでは戻ってしまいます。
姿勢改善とは
筋肉を鍛えることだけではありません。
繰り返し
脳に新しい姿勢を覚えさせる作業が
大切なのです。
【反り腰を改善する3つの運動】
①腸腰筋ストレッチ
縮んだ股関節前面を伸ばし
骨盤が前へ引っ張られる力を減らします。
骨盤を軽く後傾させると
より効果的です。
②デッドバグ
腹圧を保ったまま
手足を動かします。
体幹を安定させながら動く能力を
脳へ学習させる運動です。
③ヒップリフト
目的は筋トレではありません。
腰ではなく
お尻で身体を支える感覚を脳へ覚えさせます。
10〜15回×2〜3セット。
【一番大切なのは「呼吸」】
反り腰の人は
頑張って姿勢を良くしようとします。
しかし
最初に変えるべきなのは姿勢ではなく
呼吸です。
一度
ゆっくり息を吐き切ってみてください。
肋骨が少し下がり
お腹に自然と力が入ります。
この状態が
身体にとって最も安定した姿勢です。
小さな動きを毎日繰り返すことで
脳は新しい姿勢を「普通」として学習します。
それが姿勢改善の本質です。
姿勢は「意識」で作るものではありません。
正しい動きを繰り返し積み重ねた結果として
自然に身につくものなので
まずは
この3つの運動を習慣化してみてください。
【最後に】
「知ること」と「できること」は違います。
長年のクセを脳から書き換えるのは
毎日の小さな「正しい体験」の積み重ねです。
無理に頑張る必要はありません。
まずは今日、
信号待ちやデスクワークの合間に
息を深く吐き切ることから
始めてみてください。
脳が正しい使い方を思い出したとき
あなたの姿勢は勝手に
そして劇的に変わり始めることでしょう。
では最後にお待ちかねの川柳です。
良い姿勢
胸張るより
息を吐け
byくさか


