違和感に気づく力が、仕事の質を変える
「違和感に気づく力」が、仕事の質を変える
~「なんとなく」を見逃さない人は
何を見ているのか~
前回のブログで
「見る・視る・診る」
についてお話ししました。
見る
↓
視る
↓
考える
↓
診る
↓
行動する
この流れを身につけることで
同じ景色でも
見えるものが変わってきます。
今回は
その中でも特に大切な
違和感に気づく力
について考えてみたいと思います。
【「なんとなく変だ」は大切なサイン】
仕事をしていると
こんな経験はありませんか?
「なんとなく、今日はいつもと違う」
「なんとなく、雰囲気が悪い」
「なんとなく、このままではまずい気がする」
でも
何が違うのか説明できない。
そこで
「気のせいかな」と流してしまう。
しかし
この「なんとなく」は
無視していいものとは限りません。
違和感とは
いつもとの違いを感じ取った
サインだからです。
【違和感を「言葉」にする】
大切なのは
違和感を感じたところで終わらせないこと。
「何となく変だ」から
一歩進んでみます。
・何が変なのか?
・いつもと何が違うのか?
・いつから変わったのか?
・誰に影響しているのか?
こうして
「違和感」を「情報」に変えていく。
ここから
「視る」が始まります。
【「問い」を持つと、見えるものが増える】
たとえば
いつも元気なスタッフが
今日は静かだったとします。
「元気がないな」で終わるのが「見る」
「今日は口数が少ない」
「返事が短い」
「いつもより動きが遅い」
と観察するのが「視る」
そして
「何かあったのかな?」
「疲れているのかな?」
「こちらから声をかけたほうがいいかな?」
と考える。
ここで重要なのが
「問い」を持つこと。
問いを持つと
脳はその答えを探し始めます。
「なぜ?」
「いつから?」
「何が違う?」
「他に原因はないか?」
この問いが
見える景色を変えていきます。
【「決めつけ」と「診る」は違う】
ただし
ここで注意したいことがあります。
違和感に気づいたからといって
すぐに
「きっと◯◯だ」
と決めつけてはいけません。
例えば
「元気がない」
↓
「仕事で悩んでいるに違いない」
これは
観察ではなく解釈の決めつけ
になってしまう可能性があります。
だからこそ
気づく
↓
観察する
↓
質問する
↓
情報を集める
↓
判断する
この順番が大切です。
「診る」とは
勝手に答えを決めることではありません。
必要な情報を集め
より適切な判断につなげること。
これが
「見る」と「診る」の大きな違いです。
【仕事ができる人は「変化」を見ている】
仕事ができる人を見ると
・判断が早い
・気が利く
・先回りできる
と感じることがあります。
でも
いきなり判断しているわけではありません。
その前に
小さな変化を見つけています。
・いつもよりお客様が少ない
・スタッフの動きが少し遅い
・備品の減りが早い
・問い合わせが増えている
・同じ質問をする人が増えている
こうした
小さな変化を見逃さない。
そして
「なぜだろう?」と考える。
その結果
問題が大きくなる前に
対応できる。
つまり
先回りできる人は
未来を予知しているのではなく
小さな変化を見逃していない。のです。
【「異常」を探すのではなく「変化」を探す】
ここも重要です。
「何か問題はないか?」
と探すと
問題ばかりを探してしまいます。
それよりも
「いつもと何が違うか?」
を見る。
・昨日との違い。
・先週との違い。
・いつもとの違い。
「正常」を知っているからこそ
「変化」に気づくことができます。
だから
日頃から
「いつもはどうなのか?」
を知っておくことが大切です。
【経験が増えると「違和感」の精度が上がる】
ベテランになると
「なんとなくおかしい」
と感じることがあります。
これは
単なる勘ではありません。
過去の経験から
たくさんのパターンを
無意識に比較している可能性があります。
・以前にも似たことがあった
・この流れは危ない
・この動きはいつもと違う
経験が増えるほど
比較できる材料が増えていきます。
ただし
経験だけに頼るのも危険です。
だからこそ
経験+観察+確認
この3つが重要になります。
【「気づいた人」が動く】
そして最後は
やはり行動です。
・違和感に気づいた。
・観察した。
・考えた。
・確認した。
ここまでできても
行動しなければ何も変わりません。
・気づいたけど、誰かがやるだろう
・もう少し様子を見よう
・自分が言うことではない
こうして
小さな問題が
大きな問題になってしまうことがあります。
だからこそ
小さな違和感を小さな行動に変える。
これが大切です。
【見る力より「気づいた後」が大切】
見る
↓
気づく
視る
↓
観察する
考える
↓
問いを持つ
診る
↓
判断する
行動する
↓
変化を起こす
この流れを
日常の仕事の中で繰り返していく。
すると
昨日まで気づかなかったことに
少しずつ気づけるようになります。
「見る力」は
目の力だけではありません。
「視る力」は意識の力。
「診る力」は知識・経験・判断の力。
そして、
「行動する力」は責任と勇気の力。
だから
仕事の質を高めたいなら
まずは
「いつもと何が違う?」と問いかけてみる。
そこから
見える景色が変わり始めます。
昨日まで
「何も問題ない」
と思っていた場所に
今日は
「ここを少し変えたほうがいい」
が見える。
昨日まで
「元気そう」と思っていた人に
今日は
「何かあったのかな?」と気づける。
昨日まで
「いつも通り」だった仕事に
今日は
「もっと良くできることはないか?」
が見えてくる。
「見える景色」は
自分の成長によって変わります。
だからこそ
ただ見るだけではなく動く。
この習慣を
身につけていきたいものです。
では最後にお待ちかねの川柳です。
違和感を
気のせいではなく
「問い」にする
byくさか


