【続編】一度失った信用を取り戻す方法

【続編】一度失った信用を取り戻す方法

~「許されたか」を気にする前に
       「逃げない姿勢」を証明する~

前回のブログで

信用を回復するための3つのステップとして

① 姿勢を変える(マインド)

② 行動を変える(アクション)

③ 焦らず積み重ねる(時間)

についてお話ししました。

今回は

その続編です。

信用回復の途中で

多くの人が陥ってしまう「罠」

そして

本当に信頼を取り戻していく人が行っている

「仕組みの構築」について

もう一歩深く考えてみたいと思います。

【信用回復を邪魔する「自己中心的な焦り」】

信用を失った後

真面目な人ほど陥りやすい「罠」があります。

それは

自分の反省や努力を

早く相手に評価してほしくなること。

・こんなに謝っているのにまだ冷たい

・言われたことを全部やっているのに 

 認めてもらえない

・以前より気をつけているのに

 昔のことを何度も言われる

・もう十分反省したのだから

 そろそろ許してほしい

このように感じ始めた時

少し注意が必要です。

なぜなら

意識の矢印が

「相手」ではなく

「自分」に向いている

可能性があるからです。

「自分はこんなに頑張っている」

「自分はこんなに反省している」

「自分はもう変わった」

これは一見すると前向きな言葉ですが

信用を失った側が一番に考えるべきことは

「自分がどう評価されるか」ではありません。

大切なことは

相手が

「もう一度、この人を信じても大丈夫だろう」

と思えるかどうかです。

【相手が見ているのは「反省」より「安心」】

信用を失った相手が抱えているのは

単純な怒りだけではありません。

その奥には

「また同じことが起きるのではないか」

「また裏切られるのではないか」

「この人を信じて大丈夫なのか」

という

不安や警戒心があります。

だから

こちらが一生懸命謝ったからといって

相手の不安が

すぐに消えるわけではありません。

信用回復には

「行動する側」と「安心する側」の間に

時間差があります。

ここを理解していないと

「こんなにやっているのに‥」

という不満が生まれます。

そして

その不満が態度に出る。

すると

せっかく積み上げてきた信用を

また崩してしまうことになります。

信用を取り戻すということは

自分の努力を

評価してもらうことではありません。

相手の不安がなくなるまで

安心できる行動を続けること。

ここが大切なのです。

【「許されたか」を確認しすぎない】

信用を失った後

「もう怒っていませんか?」

「まだ信用されていませんか?」

「もう大丈夫ですか?」

と、

相手の気持ちを確認したくなることがあります。

しかし

これを何度も繰り返すと

相手にとっては負担になることがあります。

なぜなら

相手に

「あなたが私を安心させてください」

と求めてしまうからです。

本当に信用を取り戻したいのであれば

「許されたか」を聞くより

「今日、自分は何を積み重ねられるか」

を考える。

評価を求めるのではなく

行動を積み重ねる。

これが信用回復の基本です。

【「気をつけます」だけでは、信用は戻りにくい】

もう一つ大切なのが

「反省を仕組みに変える」という考え方です。

信用を失った人がよく言う言葉があります。

「次は絶対に気をつけます」

「もう二度としません」

「今後はしっかり確認します」

もちろん

反省の気持ちは大切です。

しかし

「気をつける」だけでは

再発防止としては弱い。

人は

疲れます。

焦ります。

忘れます。

思い込みます。

どれだけ強い決意をしていても

余裕がなくなれば

以前と同じ

ミスを繰り返す可能性があります。

だからこそ

意識ではなく仕組みを変える。

例えば

・「記憶」に頼らず「記録」に残す

・口頭だけで終わらせずチャットや管理表に残す

・重要なことはダブルチェックする

・締切直前ではなく早めに途中経過を報告する

・確認事項をチェックリスト化する

・問題が起きた時の報告ルールを決めておく

こうした仕組みが

「次は大丈夫」という安心感につながります。

【信用を取り戻す人は「報告」が早い】

信用を失った後に

特に大切にしたいのが

悪い情報ほど早く伝えるということです。

順調な時は

誰でも報告できます。

問題なのは

「ちょっと遅れている」

「予定通り進んでいない」

「ミスをしてしまった」

「自分だけでは解決できない」

そんな時です。

ここで

・隠す。

・先延ばしする。

・様子を見る。

・自分だけで何とかしようとする。

これをすると

問題そのものより

隠していたことが大きな問題になります。

だからこそ

「悪い報告ほど早くする」

これを自分自身のルールにする。

信用を失った人ほど

「都合の悪いことから逃げない姿勢」

を見せることが重要なのです。

【信用回復の本当のゴール】

信用回復のゴールは

昔の状態に戻ることだけではありません。

むしろ

以前よりも強い信頼関係をつくることが

本当のゴールなのかもしれません。

一度失敗したからこそ

・確認する習慣が身についた

・報告が早くなった

・相手の立場を考えるようになった

・感謝を言葉にするようになった

・都合の悪いことから逃げなくなった

・約束をより大切にするようになった

こうした変化が積み重なれば

「あの失敗があったから、今の自分がある」

と言える日が来るかもしれません。

過去は変えられません。 

しかし

過去にどんな意味を持たせるかは

これからの行動で変えられます。
 

【信用は「一発逆転」では戻らない】

信用を失った時

一度の謝罪。

一度の大きな行動。

一度の成果。

それだけで

すべてを取り戻そうとしないことです。

信用は

大きな行動よりも

小さな約束を守り続けることで戻っていきます。

【最後に】

信用を失った時

「どうしたら早く許してもらえるだろう?」

と考えるのではなく

「今日の自分は何を守れるだろう」

と考えてみてください。

では最後にお待ちかねの川柳です。

許しより

逃げぬ姿勢を

貫いて

by くさか